ベーシック・インカム(BI)が最近話題になりかけています。新型コロナウイルスが暮らしにもたらす脅威にどう対処すべきか。それを模索する中で注目されているのでしょう。ミニ集会でもなんどか質問を受けました。
BI については、もう12年も前から注目し、何度も発言しているのですが、ここには BI をタイトルにした文章を掲出していないことに気づきました。
先日、メールマガジン『そが逸郎通信』で BI を紹介したので、ここに転記します。
ベーシック・インカム(BI)というのは、すべての個人に、生存に必要な基本的な所得を、一切の条件を付けず、定期的に給付する、という考えです。
無条件ですから、働けない人や仕事を探している人だけではなく、ばりばり稼いでいる人にも、働く気のない人にも給付します。
そんなことをすれば誰も働かなくなるのでしょうか?
真の BI は、意に沿わないあり方・人間関係からの離脱を可能にし、生きたい生き方を可能にします。忖度無用の生き方ができるようになるのです。
現行の福祉制度が抱える矛盾も解決します。人の嫌がる仕事の対価を上げることにもなるでしょう。
労働観のみならず、「どう生きるか」といった人生観・価値観にも大きく影響するに違いありません。
貧困問題のみならず、少子化や東京一極集中の解消、地方の持続可能化など、多くの課題の特効薬になるだろうと思います。
一方、抜本的すぎるかもしれない変革であり、副作用のある劇薬であるかもしれません。
名目だけの少額の BI で「生存は保障された」として、セーフティネットを削減しようとする新自由主義者が現れそうです。
BI は、これまで財源問題が課題でしたが、最近のMMT(現代貨幣理論)や公共貨幣といった新しい主張と組み合わせれば、解決できるかもしれません。
(MMT、公共貨幣については、https://bit.ly/32dnklnを参照ください。)
中川村長時代に書いた文章が、BI を網羅的に的確に論じていると思うので、紹介します。ご意見・ご批判をお聞かせください。
https://bit.ly/2Yu0TpM
また、BIを解説する動画をつくってネットに上げることも計画しています。これに参加して、質問や問題点の指摘をしていただき、議論を深めてくださる方がおられれば嬉しいです。
2020,9,4 #そが逸郎立憲民主党長野5区総支部長