Re: 「れいわ」と対比した「りっけん」批判に答える

こちらも佐々木さんとのやり取りへの感想です。(曽我)

曽我さん、佐々木さん

往復メールをざっと拝読し、佐々木恭治さんの「立憲」指導部へのいらだちと「れいわ」(というより山本太郎氏への期待)を抱くようすに、わが“想い”ととても重なり共感します。

多分、様々な市民活動のなかで、これまで既成政党のデリカシーのなさに自己のプライドを折々傷つけられたり、哀しい思いをした経験をもつ者たちに共通する鬱屈ではないでしょうか。

そういう前提で私見を述べさせて頂きます。

上述の“想い”があるにしろ、ぼくは曽我さんの返事に全面的に同意します。

現在、我々の最大にして唯一の目標は“安倍政権を倒すこと”です。

理由はあえて説明するまでもないでしょう。今日に至る政権のデタラメぶりは言わずもがな、未曾有の国難となるであろうコロナ対策にしても、まったくの的外れであるにもかかわらず、安倍政権が続いていることに切歯扼腕の思いを抱くのは、佐々木さんや曽我さんは勿論でしょうが、ぼくらもまったく同じです。

にかかわらず、こんな政権でも常に4割前後の支持率を保ったままです。

その大きな理由は、“安倍人気”ではなく、野党側の足並みの乱れにあり、ミーハーの有権者たちに「だって、安倍さんに代わ(れ)る人いないじゃ~ん」と言わしめてしまうことにあるわけです。

いみじくも曽我さんが指摘しているように「…理想を目指す人たちは対立しがちだけれども、利得を目指す人たちは最後はまとまります。」この彼我の違いが、これまでも反自民の結集を阻んできたわけです。

立憲民主党を離党した山尾志桜里さんも信念を通そうとした結果、細分化の道を辿ってしまった。

これは、ぼくも立憲民主党の執行部に問題があり、山尾さんの行動にシンパシーを感じましたが、しかし大局的には立憲に残って中から変えて欲しかった。

元に戻ります。

政党にはそれぞれ主義主張があり支持基盤の違いもある、意見を異にして当然です。でも、安倍政権を倒すためには弱小政党たちが勝機を見いだすには、共通点を見いだして、寄り集まらなければならないのは自明の理です。

政党としての行き方が、安倍政権ほどの酷い内容では問題外ですが、一つひとつの政党の小さな問題点をあげつらっていてはそれはかなわないでしょう。

野党結集の旗振り役の共産党や社民党支持者からすれば、佐々木さん以上に批判したい問題点はあるでしょう。「国民」や小沢さんたちも同様でしょう、しかし今は政党内のどのような問題も置いて、“共通の目的”のための合意点を明確にさせることが重要だと、ぼくは思います。

ましてや「泥舟・第三自民党」というような言葉で、一政党のすべてを否定してしまったら何も纏まらない、とこれまでの経験から感じます。

先に述べたように、ぼくも山本氏の「れいわ」の熱気や手法に強く期待を寄せるところがあります。しかし、「れいわ」にどんなコアな期待が集まっても、近い選挙で単独で政権を獲れることはないでしょう。(と言うことは、れいわの候補者になった安冨歩さんも飯田講演ではっきり述べていたことです)

おりからのコロナ騒動で選挙どころでない空気が漂っていますが、すでに打倒安倍の戦いは始まっていると思わなくてはなりません。

「立憲の曽我では応援できない。「れいわ」一本で頑張る」というのも、打倒安倍という目的のひとつとなり得るかも知れません。

しかし、地元でご自身の影響力を駆使して、協働して曽我さんも「れいわ」も浮かぶご努力だけは、ぜひともお願いしたいものと思います。ひとりでは、どんな力持ちでも、“目先の利をもつ”現政権の数には勝てません。

ぼく個人としては、曽我さんが当選の暁には「立憲」に問題があれば内部から変えて、健全な野党に育て、野党結集・連合政権の要として、活躍と使命を果たして戴きたいと願っています。しかし、どうしても内部改革が実らないとしたら、そのときは無所属なり「りいわ」なり、万一のベツの道を選択することもあり得るのではないかと思っています。

しかし性急にことを荒立ててはことをし損じます。何はともあれ、まずは当面の敵を倒さなくては、なにかも“絵に描いた餅”でしかありません。

                         伊那市  ****