子どもたちに関わる人たちにゆとりを!

 4/28、お話会で、小さな子どもを持つお母さん(お父さんも)のための「集いの広場」を運営するお二人と、助産師の資格を持つ方、子どもを育てる家庭と深く関わっておられる三人の皆さんからお話を伺いました。

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 子供を抱える家庭は、やっぱり経済的に大変な状態が多い。お母さんも働きに出ざるを得ず、保育園に子どもを預けることになる。そうすると結構お金がかかり、差し引きを考えると、子どもとの時間を減らしてまでなんのために働いているのか、と思ってしまう。送り迎えも大変だし、子供が病気になったりすると仕事を休むことになるけれど、職場に迷惑をかけることになるので、申し訳ない。そんなことが続くと、辞めなくてはいけなくなる。非正規で働く人は、正規の人と、給与の面でも大きく違うけれど、なにかあった時のサポートの体制や、職場への復帰の面でとても差がある。シングル・マザーの人は、特に大変で、相談にやってくるゆとりさえない。(シングル・マザーの人たちのお話を聞けないかと尋ねましたが、そんな時間はないだろうと言われました。)

 子どもが大学生になると、授業料も昔に比べるとびっくりするほど高いし、都会での家賃や生活費もなんとかしなくてはならない。こんなふうだと、もう一人子どもを持とうとはとても思えない。大学にいっても、バイトに追われて勉強はそっちのけ、大卒の資格だけ買っているようなもの。それで卒業して就職しても、ブラック企業で鬱になったりする人も多くて、一体全体なんのために頑張っているのか、と思う。 専業主婦がいいとは思わないけれど、今は多くのおかあさんが、いっぱいいっぱいの切羽詰まった状態になっている。おかあさんがもう少しゆとりを持って子どもと過ごせるようにしないと、子どもたちがかわいそう。心の弱い子ども(おとなも)が増えてるように思うけど、子ども時代におかあさんとしっかり過ごせたら、今のようにはならないと思う。

 おかあさんだけでなく、保育士さんの仕事も、気の休まる時間がなくてゆとりがない。臨時の保育士さんも多い。子どもが好きで選んだ職業かもしれないが、そこに甘えてあまりにも多くを押し付けている。気持ちが壊れてしまう人も多い。人が確保できない状態。給料を上げて、志望者を増やし、ちゃんと勉強して資格を取った保育士が、じっくり子どもたちに向き合えるようにしないと。
 保健師さんも学校の先生も同じ。児童相談所も。子どもに関わる仕事は、すべて大変な状況に追い込まれている。結局、そういう無理はみんな子どもたちにいくことになる。子どもたちが健やかに育たないと、社会が大変になる。

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 お話を聞いて、まず子ども手当をしっかりした額で復活することが必要だと思いました。少なくとも、子どもとの時間を大幅に切り詰めてまで働きに出なくてよいようにしなければなりません。大学まで含めて、教育の無償化も徹底すべきです。 そもそもは、子どものいる世帯だけでなく、すべての家庭が、ゆとりを持てる経済にしなければなりません。最低賃金を上げ(中小企業には必要な補助をして)、労働分配率を上げて、賃金を増やし、国民負担の比重を大企業や富裕層やグローバル企業に移して家計の負担を減らし、自分のため、家族のために使えるお金を増やさねばなりません。可処分所得を増やし、個人消費を増やして内需を拡大すれば、日本経済も調子を取り戻すはずです。
 短い労働時間で豊かな暮らしができるヨーロッパはどういう仕組みなのかも研究してみる必要があります。
 三人が口をそろえてベーシック・インカムへの期待を表明したのも意外でした。すでによくご存じのようでうれしく感じました。
 株価やGDPといった経済指標の数字ではなく、気持ちも含めたみんなの暮らしの質を高めていく経済でなければなりません。
 人を「使い捨て」みたいに利用するだけの「働かせ方」は許されません。志を持って働いて下さる方に、敬意をもって、存分に活躍してもらえるような仕組みを整える必要があります。

 肌寒い日でしたが、みっちりお話を聞けました。ゴールデンウイーク直前の平日、忙しい中、時間をとって下さった三人に感謝します。また、わざわざ薪ストーブを焚いてくれて、無農薬コーヒーと手作りクッキーを用意して下さった中川村の『F.O.P. 奏の森』にも御礼申し上げます。ありがとうございました。(写真の撮影もF.O.P.の杉浦さん)

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 『奏の森』では、以前にも、自然保育に取り組むおかあさん方からお話を伺いました。「学校教育が、子どもたちを枠にはめて都合よく使える既製品化しているようで、嫌だ。不登校になったら、行かなくていいよと言ってやりたい。」という意見が印象的でした。今の日本は、何もかも行き詰って、窮屈で、身体も心も縮めて生きていかねばならないようで、ちゃぶ台返しが必要ではないかと思います。「のびのび・はつらつ」こそが大事です。(この時の写真は、どれも子どもたちの素敵な笑顔が写っているので、掲載は控えます。)

 これからも、少人数のグループでいろいろなお話を聞けると嬉しいです。どうぞ、お気軽にお声がけくださいませ。

2021,4,29  #そが逸郎立憲民主党長野5区総支部長

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この記事は、『そが逸郎通信』で配信したものです。メール配信を希望される方がおられれば、ご連絡くださいませ。

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