昨日(2021、2,22)、マールマガジンに配信した記事です。ご批判ください。
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昨年末、立憲民主党参議院議員の羽田雄一郎さんが亡くなりました。新型コロナに罹りながら、すぐに検査してもらえなかったためです。残念でなりません。
立憲民主党長野県連合会は、後任に弟の羽田次郎氏を選出しました。参議院選挙区第2総支部長として、24日に公認される予定です。
長野5区総支部長のわたくしとしては、杉尾ひでや参議院議員、羽田次郎参議院第2総支部長の二人と力を合わせて、伊那谷に暮らす皆さんのため、さらには長野県、日本に暮らす人たちのためにしっかり頑張る所存です。
今、私たちの前には、眼前の新型コロナのみならず、たくさんの深刻な課題が迫っています。
温暖化など地球環境の破壊は、回復不可能な段階に差し掛かりつつあります。エネルギーをはじめとして、社会の仕組みを抜本的に切り替えねばなりません。資本主義そのものが制度疲労に陥り、限界に達しているとも感じます。時間の猶予はありません。
グローバル資本は、国境を超えて貪欲に成長を目指し、世界を蚕食し続けています。
国家がグローバル資本の前に膝を屈するような状況も見受けられます。資本に貢ぐために税金を徴収する集金装置になり下がったのか、とさえ思います。国民の暮らしのために、必要であればグローバル資本に対峙する気概が、国家には必要です。
発達した(=末期の)資本主義の時代、世界の富は極端に偏在し、格差が拡大しています。勝ち組が勝ち続けるために、弱い人たちばかりがさまざまなしわ寄せを負わされています。
日本においても、非正規雇用が増大し、シングルマザーなど、たくさんの人が苦しい生活を強いられています。先進国の中で日本だけ実質賃金は右肩下がり。国民の可処分所得・購買力が落ちて、個人消費・内需は低迷しています。
労働分配率を上げ、所得の再分配を強化せねばなりません。ベーシック・インカムの可能性を研究することも必要だと思います。成長よりも分かち合いが大切なのです。
かつてジャパン・アズ・ナンバーワンといわれた日本は、今ではあらゆる分野で後れを取っています。この歴史の曲がり角において、世界に正しい方向を提示する能力が、今の日本にあるとは思えません。
その原因は、場当たり的な対応に終始し、先を読んで準備をすることを怠ってきたからです。その場しのぎのはぐらかしではなく、互いに批判しあい、議論を深めて、正しい答えを見つけ出す熟議が必要です。
その前提には、当然情報公開がなければなりません。情報を公開して、みんなで真摯な議論を重ねて考えを深め、将来を見通した準備をする。これが「まっとうな政治」です。
衆知を集めて熟議を重ねる以外に、今の世界史的な問題を乗り越えるすべはありません。
もし今の政権に、その能力がなく、その気もないのであれば、交代してもらうしかないでしょう。
羽田次郎、杉尾ひでや、そしてわたくしそが逸郎は、政権交代のために頑張ります。
立憲民主党長野県第5区総支部長 そが逸郎